未完成な箱庭に植えるため、今宵もひっそり百合を書く。未年生まれ。

代表作 月に弾丸
「人外病」――それは身体がヒト以外のモノに変質する奇病。小学校を卒業し、中学校に入学する前の春休みに帰省先で出会った彼女の身体は、その半分以上が吸血鬼に変質していた。
それから毎夜、家を抜け出しては他愛ないお喋りを交わすようになるが、ある日突然、その逢瀬は終わりを告げる。
夏休みに再びその町を訪れた時、彼女の友人を名乗る女性から手渡されたのは、彼女が自分に宛てた遺書だった。
そこに書かれていたのは、彼女の秘めた想いと真実だった――
代表作「恋に凶器」シリーズはじまりの物語。こちらを先にお読みいただくと今回のバトル百合小説アンソロジー寄稿作をよりお楽しみいただくことができます!(独立した作品なので読まなくても問題ありません)
女と女の間で飛び交う銃弾を食し、女から女への殺意執着感情を飲み下して生きてます。おいしいね。
戦う女性の殺し愛を読みたい書きたいという欲に素直に従うがあまり今ここに居ます。
基本的にほのぼのしてます。

代表作 百合神学園執行部
極東の島国に浮かぶ、巨大な人工島。その領内の大半を占めるのは、全寮制での管理を敷いた学園都市。
それは、未来の社交場を担い、盛り立てていくであろう、門閥の御曹司やお嬢様達のための広大な学び舎機構。
人工島では、そうして選ばれた彼らに、徹底した一貫教育を施していくのだという。
────そう、そういう建前である。
実際というのは。自らの家門にて、然るべき教育──或いは、処置を為さなければならなかったものの、既にして誰の手にも負えなくなり『律から外れてしまったモノ』達を、ひとつ処に隔離し、匿い、隠蔽するためだけに誂えられた、膨大な規模の海上監獄。
その名を、華能機構。
中でも、女子領の事を指しての通称を、百合神学園という。
カクヨムメインで活動してます。
魔法少女とすこしふしぎな百合が専門です。

代表作 マリア・ガーネットとマルガリタ・アメジスト、天国を奪い取る。
なし崩しに異世界との交流が始まった21世紀前半。赤い砂漠の中にある封鎖されているスモールタウンを支配しているのは、非合法の商売が目的で異世界からやってきた悪い妖精達。
この町の教会では十二人の少女たちと二人のシスターが暮らしていた。少女たちは皆、人格と記憶を壊されここに連れてこられた元魔法少女達。みせかけだけの教会は悪い妖精が営む娼館で、彼女たちは娼婦として働かされている。
教会の子供の一人であるマルガリタ・アメジストは、自分たち十二人の少女のうち一人だけ様相の異なる少女・マリア・ガーネットに一方的に惹かれている。
魔法少女達を闘わせる非合法のバトルショーで悪役を演じ、無敗の女王様として君臨し、圧倒的に強くて綺麗で孤高なマリア・ガーネット。他の少女とは壁を築いて過ごしている彼女に、欲望に忠実で狡猾なマルガリタ・アメジストはお構い無しに近づいて距離を詰めてゆく。その過程で大好きな少女の凄惨な過去と、この町に起きた七年前の大事件の真相が密接に関わっていることを知る。
地獄を耐え抜いたマリア・ガーネットが信じる「天国」。そこへ彼女を連れて行くために、壊された魔法少女のマルガリタ・アメジストは自分が出せるだけの力を出そうと決意する──。